交流の広場「微笑苑」

No.018 <合掌で光を>

 合掌とは、古来よりインドで行われた礼法で、今日でもインド、タイ、ビルマ等では、仏さまを拝むときだけでなく、隣人どうしの挨拶に使われています。これは相手に対し、尊敬の念を示す姿を表現したものだからです。
 手にはいろいろな表情があります。相手の姿に惜しみない賞讃を送る拍手、相手の気持に共感を示す握手、相手に限りない感謝をあらわす合掌、なかでも合掌は相手に対して尊敬の心をもって礼拝するという意味も持っています。
 人の心には、千差万別の世界があります。
例えば、人が地獄と極楽の心を併せ持っているように、そのどちらを見つめて生きるかは、個人の自由ですが、できれば限りなく大らかな世界を願う生き方をしたいものです。

 両手を合わせる 両手でにぎる
 両手で支える 両手で受ける
 両手の愛 両手の情
 両手合わしたら喧嘩もできまい
 両手に持ったら壊れもしない
 一切衆生を両手に抱け

 (詩 坂村真民)

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