伝道シリーズ第1弾 No.021-030

No.026 志(こころざし)を大きく

伝道シリーズ第1弾 No.026 志(こころざし)を大きく

私たちの国の名は“日本”、それは日の出る本の国という意味です。
ニホン、あるいはニッポンと音のまま読むようになったのは、奈良時代からだとか。
それ以前は、日本と書いても「やまと」と読んでいたそうです。

ところで、飛鳥時代、推古天皇の摂政だった聖徳太子は、当時、中国大陸を統一していた隋という国と国交を結ぼうと考えました。
いわゆる遣隋使の派遣です。

その『国書』の最初にしたためられたのが、「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す。恙無きや」という言葉。

これを見た隋の王さまは、カンカンに怒ったそうです。
小さな島国の主が、大国の皇帝に対して、なんという無礼だと思ったのでしょう。

しかし、太子のこの堂々たる態度が後に王さまを感服させ、対等な国交を開かせるもとになったと言います。

世界的不況の中、何かと言えば袋叩きに遭っている現代の日本。
日はまさに沈まんとしている感があります。

こんな時こそ、日本国民としてのプライドを持ちましょう。
決して卑屈になることはないのです。
大いなる平和を求める国、大和(やまと)。
たとえ国土は小さくても、志は大きくあらねばならないと思うのです。

(寺の友社 教宣編集室 謹製)

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