一人で歩めば心細い道も、連れがあれば楽しくなるもの。
人生も同じで、夫婦はお互いを「連れ合い」と呼び、共に生きることを「連れ添う」といいます。
一人では耐えがたかったことも、分かち合えば、苦は半減、楽は倍増。
共に歩んだ人生を「お前がいたから」「あなたのお陰で」と語り合えるのが夫婦というものでしょう。
英語で、夫が妻のことをベターハーフ(よりよい半分)というのも、そんな気持ちのあらわれなのかもしれません。
でも、最近では、分かちあうという意味が変わってきました。
たとえ夫婦でも、その関係は五分と五分、権利も責任も平等に分けあうという考え方がそれです。
それでは二人は、よりよい半分どころか、真二つに割れた仲、楽しい時はとにかく、苦しい時は、ハイそれまでよという夫婦になりかねません。
ところで、もし、「今、自分はひとりぼっちだ」と思っているあなた。
たとえ一人ぼっちだとしても心配しないでください。
仏さまは、必ずあなたを見守ってくださっています。
苦楽を悟ってこそ人生、悟苦楽(ごくらく)とも読めるのですから。