仏教標語集 伝道シリーズ No.021「慈悲」

慈悲ー慈は励ましの心、悲はいたわりの愛

今回の伝道シリーズのテーマは
「慈悲という真の愛」
です。

人間の愛は喜びも憎しみも生みますが、仏さまの慈悲はそれを超えた無限の愛です。特定の相手に向けられる愛とは異なり、すべての命を分け隔てなく包み込みます。その慈悲は私たちの心の奥にも宿り、真の愛に目覚める道を示してくれます。

慈悲ー慈は励ましの心、悲はいたわりの愛

私たちのまわりにはいろいろな愛があります。異性を愛する愛、子を思う愛、親を慕う愛、友情で結ばれる愛、数えあげればきりがないほど、この世の中には、愛がさまざまの姿をもって存在しています。人は、愛ゆえに喜び、悲しみ、助け合い、憎しみ合います。

考えてみれば、愛ほど魅力的なものはないのに、また、これほど始末のわるいものはありません。慈悲とは、そんな人間の愛を越えた仏さまの愛をあらわす言葉です。<私たちの愛が、特定の人にそそがれるのに対し、仏さまの愛は無限の広がりをもっています。私たちが愛の裏に憎しみを隠しもっているのに対し、仏さまは絶対の愛をお持ちです。

私たち生きとし生けるものすべてを仏さまと同じ心の世界へ入らしめようと、ある時は励まし、ある時はいたわり、やもすればヤケッパチになりがちな私たちを見守り導いてくださっています。そんな仏さまの愛は、私たちの心の奥底にもあるのです。ほんとうの愛を知った時、私たちは本当の愛をつかむことができるでしょう。

(寺の友社 教宣編集室 謹製)

伝道シリーズとは

ご寺院や宗教施設の伝道掲示板に掲載する標語集です。
※このシリーズの標語は自由にご使用いただけますのでぜひご活用ください。