仏教標語集 伝道シリーズ No.017「因果の種蒔き」
今回の伝道シリーズのテーマは
「因果の法と心の幸不幸」
です。
善人が報われない現実に疑問を抱きつつも、仏さまは善に報いを求めるなと戒めます。善は外の見返りではなく、自らの心を楽にし、欲や不満の苦しみから離れる因となるのです。因果の種は必ず芽を出すと信じることが大切です。
善いも悪いも因果の種は、播けば芽を出すいつの日か
仏さまは因果の法を説かれます。この世に在るものには、すべて原因があり、その結果は必ず生じる。一言で言えば、簡単なこの法も、現実に目を向けると、矛盾だらけ。善人がしいたげられ、悪人がのさばってる世の中に「何が善因善果、悪因悪果だ」と文句を言いたくもなります。
でもそんな私達の不平不満を、仏さまはとっくに、お見通し、「善を施すに、その報いを求めてはならない」と戒められます。「それじゃあ、善いことをするだけ損だ」と反論する人がいるかもしれません。しかし「善いことをできるだけ、自分は幸せだ」と素直に受けとめる人もいます。
だからこの法は、善因楽果・悪因苦果だと考えるべきだとも言われます。善いことをすれば、心が楽になり、欲の苦の海から救われるという解釈です。たとえ貧しくとも、今をありがたいと生きている人、いくら財産があっても、心のゆとりを持たない人、その結果がどうなるか想像がつくでしょう。
仏さまの説かれるように、やはり因果の種はちゃんとその芽を出すと考えるべきなのです。
(寺の友社 教宣編集室 謹製)
伝道シリーズとは
ご寺院や宗教施設の伝道掲示板に掲載する標語集です。
※このシリーズの標語は自由にご使用いただけますのでぜひご活用ください。



