仏教標語集 伝道シリーズ No.011「光る汗、輝く涙」

むかし流した涙と汗が今日の笑顔の糧となる

今回の伝道シリーズのテーマは
「惜しまぬ心の精進」
です。

人生を振り返ったときに笑顔で思い出せるのは、苦しみを乗り越えた体験です。「不自惜身命」の教えのように、身命を惜しまず真理を求めて努力すれば、苦も尊い歩みとなります。積極的に生き抜く姿を、み仏さまは見守ってくださっています。

むかし流した涙と汗が今日の笑顔の糧となる

人生をふり返った時、笑顔で思い出せるものは、いったいなんでしょう。苦あれば楽ありという人生、それは「あの時、よく耐(た)えたな」といえる、苦しみを乗り越えた体験ではないでしょうか。人間、おかしなもので、投げ出したくなったあの日のことが、今となっては懐(なつ)かしいと思えるようになるものです。それは心の中に、自分は体当たりで頑張ったという満足感があるからでしょう。

お経の中には、「不自惜身命」(ふじしゃくしんみょう)という言葉があります。「真理を求めるためには、自ら身も命をも惜(お)しまない」という意味です。何事にも大切なのは意気込みです。その意気込みがあれば、苦は苦でなくなります。積極的に生きてこそ道は開けます。

御身大事(おんみだいじ)という消極的な生き方は、かえって苦に押し潰(つぶ)されてしまいます。体は動かすために、心は感動するためにあるのです。精いっぱい働いて流す汗は光ります。思わずこぼれた涙は、いつの日か輝くものです。あなたの努力を、み仏さまは、いつもご覧になっています。

(寺の友社 教宣編集室 謹製)

伝道シリーズとは

ご寺院や宗教施設の伝道掲示板に掲載する標語集です。
※このシリーズの標語は自由にご使用いただけますのでぜひご活用ください。